トータルプロモーション「Silent-Iconic™」

日立の伝統的・革新的な技術と、ジョンソンコントロールズの専門知識・グローバルネットワークを合わせ、あらゆる建物ニーズに合わせた空調ソリューションを提供している日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社様（以下JCH様）。
この度、空間に調和するデザインが特徴の、空調機室内ユニットてんかせ４方向デザインパネル「Silent-Iconic™」の新製品デビューに伴い、プロダクトカタログ、設置シミュレーションWEB AR、インタビュー動画を弊社で制作いたしました。また、各種広告の展開も担当。トータルで製品プロモーションを行いました。

従来の業務用空調設備を選ぶ際に、設計者が取れた選択肢は二つでした。

・内装景観にこだわることができるが、工事コストが比較的高い「天井埋め込みダクトタイプ（てんうめ）」
・コストは安価だが、存在感が大きく空間に調和しにくい「天井カセットタイプ（てんかせ）」

この二つの選択肢から、後者が選ばれるケースがほとんどでしたが、市場では、デザイン性が高く高性能、かつコストが安価なてんかせ空調設備が求められていたのです。
JCH様は、そのような設計者のニーズを汲み取り、内装に馴染みやすいデザインを追求した新しいてんかせ空調設備「Silent-Iconic™」を開発し、空調設備に新たな選択肢を作りました。結果、グッドデザイン賞2020や、iFデザインアワードのプロダクト部門受賞などに至ったのです。

製品の高いデザイン性を引き立たせるために、試行錯誤しながら制作を進行しました。情報整理や余白管理など細部にまでこだわり、スタイリッシュな紙面イメージを追求。CG制作においては、製品本体の色の違いによる微修正を繰り返し、精巧な製品CGを作り上げました。
カタログは、日本語、英語に加え、ドイツ語やフランス語、スペイン語など多言語での制作も実施。海外のユーザーからもデザイン性の高さに高評価をいただきました。

製品デザイナー・設計者の、開発に込めた思いやストーリーをインタビュー形式で記録した動画も制作しました。カタログとは異なる切り口で、製品メリットを効果的に訴求するだけでなく、共感を生み出しやすいコンテンツとして仕上げました。

国内外のお客様に、より製品を身近に体感いただけるよう、アプリレスで製品の設置シミュレーションが可能なＷEB ARの制作も実施しました。実際の空間に、AR（拡張現実）で「Silent-Iconic™」を表示させ、設置イメージを確認することができます。
制作当時のAR技術では、地面の検知は可能でも、天井の検知が不可能だったため、天井に製品を投影させることが困難でした。そこで、天井を平面として認識させるのではなく、天井のオブジェクト（蛍光灯やダクトなど）を検知して製品を投影できるようARを組み立てました。制作したARは、カタログやWEBサイトに掲載のQRコードを読み込むことで、表示させることが可能です。
ARの操作説明を紹介する動画も制作し、実物を気軽に体感いただけるコンテンツを実現いたしました。

拡販を狙い、意匠設計士の方をターゲットとした雑誌「商店建築」への純広告とインタビュー記事広告の掲載も実施しました。デザイン性とコスト・機能性を両立させた空調設備の新たな選択肢「Silent-Iconic™」の、認知拡大を図りました。

「Silent-Iconic™」は海外での需要も高く、カタログやWEB AR、動画を各国で活用いただき、受注にもつながったと喜んでいただくことができました。
中でもWEB ARの評価が高く、他タイプの空調機製品においても実施したいとのお声をいただいています。今後もさまざまなアウトプットでJCH様の製品プロモーションに貢献してまいります。