プロジェクトの始まりを急に突然告げられ、スケジュールを特急で作って、無我夢中で進めている、そのようなことはありませんか?深く考えずにスケジュールをひきがちですが、実はプロジェクトの進め方には、いくつかの種類があることをみなさんはご存知でしょうか。
ウォーターフォール型
一番有名な進め方は、「ウォーターフォール」と呼ばれる進め方です。スタート時にプロジェクトの成果物がきっちりと決まっており、その成果物を作るために順番だてて1項目ずつ着実に進めていく方法です。ウォーターフォールは滝を意味しますが、その名のとおり「流れ」にそって進めるイメージです。たとえば、設計図と工程表にそってつくる家がこれにあたり、原則工程をとばしたり、戻ることはできません。
アジャイル型
ウォーターフォールと対比される進め方が、近頃よく聞く「アジャイル」です。スケジュールとコストは決めますが、成果物のスコープは細かく決めずにスタートし、優先順位をつけてスコープを変化させながら短いサイクルの開発を繰り返して進めます。「機敏」というアジャイルの言葉の意味のとおり、短期間での開発が可能です。優先順位の高い機能から、段階をわけてリリースするようなアプリ開発によく使われる方法です。
ハイブリッド型
ウォーターフォールとアジャイル、2つの要素を組み合わせた進め方をハイブリッド型と呼びます。プロジェクトの特性に応じて、ウォータフォールに近いものもあれば、アジャイル型に近いものもあります。
要件に応じた進め方を選択しよう
どの進め方がよいかは、プロジェクトに投下される予算・スケジュールの期間・スタート時にどれだけ要求事項やスコープがクリアになっているか・ステークホルダーをどれだけ開発工程に巻き込めるか、といった条件によって違います。プロジェクトのスタート時はバタバタしがちですが、要件に照らし合わせてどの進め方がよいか考えてみると、プロジェクトにぴったりな進め方が見つかるかもしれません。