近年、プロジェクトマネジメントにおいてもリーダーシップのスタイルが多様化しています。その中でも、サーバントリーダーシップは注目されるべきアプローチの一つです。みなさんサーバントリーダーシップはご存知ですか?従来の指示命令型のリーダーシップとは異なり、チームメンバーの成長と成功を重視し、彼らを支援することを中心に据えた支援型リーダーシップです。
サーバントリーダーシップ
サーバントとは使用人・召し使いという意味の言葉です。しかし、チームメンバーの言いなりになるわけではありません。サーバントリーダーシップにおいては、チームメンバーに具体的な指示を出すことなく、モチベーションを喚起し目標へと導きます。サーバントリーダーシップにおいて意識するのは次の3点です。
メンバーを妨害から守る
プロジェクトに関係のない依頼等からチームを守ること。また、作業効率が悪くなるようなシステム障害がある場合も、それらを取り除き環境を整えることも必要なことです。
メンバーにビジョンを伝える
メンバーに目標やビジョンをはっきりと伝えて、個人の忠誠心やプライドに刺激を与えモチベーションを喚起することも大切な役割です。
必要な資源を提供する
プロジェクトを推進するにあたって、必要な人材や環境を整えることもリーダーとしての役割です。
プロジェクトマネジメントにおけるリーダーシップ
プロジェクトマネジメントにおいても、サーバントリーダーシップは、自らが上記の役割を果たすことでプロジェクトチーム全体のリーダーシップを促進し、個々のメンバーの能力を伸ばしていくことで、プロジェクトを円滑に進行させるのに効果的な手段となります。
と、偉そうにリーダーシップの記事を書きながら、ちょっと私生活で考えてみると・・・
私もまだまだ指示命令型になってしまっているなと反省します(笑)
今年小学3年生になる娘に対し、宿題やったの?明日の準備は?片付けなさい!と具体的な指示命令を出す毎日・・
子供に対しても妨害から守り、ビジョンを伝え、資源を提供してあげることで、彼女自身の成長に繋がるんだろうなと自らの気付きとなりました(笑)
プライベートだとなかなか冷静にはなれないことも多いですが・・
お仕事においては一呼吸して落ち着いて、支援型のサーバントリーダーシップをぜひお試しください。