2020年は新型コロナウイルスが流行し、人を集めてのイベントの開催が難しくなりました。
対面での商談なども難しくなり、今後のイベント開催方法に悩まれている方は多いのではないでしょうか。
そこでおすすめなのが、オンライン上で開催される「バーチャル展示会」です。
人の触れあいを避けることができ、かつ場所にとらわれず開催できるイベント。
このようなメリットから、多くの企業が導入を検討しており、2020年から事例が増加しています。
実際にどんな企業が活用しているのか、どのような雰囲気で開催されているのか知ることで、自社での開催イメージもつかみやすくなります。
そこで今回は、バーチャル展示会が開催された事例を5つ紹介します。
今回の記事を参考にしながら、自社での導入も検討してみてください。
バーチャル(オンライン)展示会とは?
バーチャル展示会とは、オンライン上で開催される展示会です。
パソコンやスマホとインターネット環境があれば、全国どこからでも参加可能。
今までのように移動時間がかからず、莫大なコストも必要ありません。
効率的な展示会開催が可能になるため、多くの企業がバーチャル展示会の開催を検討しています。
実際に、昨年までは会場でイベントを開催していた企業の多くが、2020年からオンラインでのイベント開催に移行しています。
新型コロナが終息するまで、さらなる増加が予測されます。
バーチャル(オンライン)展示会の開催事例5つ
今年に入って増加しているバーチャル展示会。
実際に開催された事例を5つご紹介します。
事例①東京ゲームショウ 2020
1つ目に紹介するのは、今年初めてのオンライン開催となった「東京ゲームショウ 2020」です。
大手メーカーから小規模のインディーまでさまざまなゲーム関連企業・団体が参加。
公式番組や出展社が配信する番組や動画などを通じて、新作タイトルや新サービスの情報を発表するイベントです。
ゲーム関連企業や団体が新作情報を発表するだけでなく、eスポーツ大会の配信なども行われました。
また、BtoBのオンライン商談も活発に行われ、40の国や地域の企業・団体が利用する中でイベントが進みました。
オンライン上だからこそ、世界各国から参加者が集まったバーチャル展示会事例です。
事例②Sansan Evolution Week2020
2つ目に紹介するのは、新しいビジネスシーンのヒントを届けるビジネスカンファレンス「Sansan Evolution Week2020」です。
2020年は、新型コロナウイルスの影響で働き方の転換期を迎えたかと思います。
そこでLIVE配信を通して、オンライン上のビジネスに役立つ最先端のテクノロジーや、画期的な対策などを紹介したイベントです。
参加時間の都合が悪い場合は、イベントの開催中に限りいつでも講演動画を閲覧できるようにしました。
さらに、イベント中は多くの参加者と接点を持てるよう、スピーカーやスポンサーとのオンライン名刺交換も実施できるようになっています。
オンラインビジネスを加速させるきっかけとなる、ビジネスカンファレンス事例です。
事例③Smart Sensing ONLINE
「Smart Sensing ONLINE」は、「センシング技術で価値創造する新社会プラットフォーム」をコンセプトとする展示会です。
目的はオンライン上での情報発信、出展企業と来場者の出会いの場を提供し、ビジネス機会を創出すること。
新しいコミュニケーションイベントとして開催されました。
各セッションごとに「アフターコロナ」「テレワーク」などさまざまなテーマが用意され、今後の展望やイノベーションについて考えました。
興味のあるサービスには、チャットで気軽に質問などができ、コミュニケーションが活発なイベントという印象です。
事例④BOXIL EXPO 2020
「BOXIL EXPO」は、インターネット経由で利用できるソフトウェア「SaaS」との出会いを実現する完全オンラインの展示会です。
テーマは「サービスに出会う カイゼンに向き合う」。
業務効率化やテレワークの導入、売上拡大などを実現することを目的としています。
SaaSを中心に、以下のジャンルに分けてサービスを展示しました。
- IT・SaaS・テレワーク
- 営業・マーケティング
- 組織・人事
- 財務・経理・総務
- コラボレーション
- テレワーク環境・セキュリティ
業界著名人のトークセッションやサービスを説明するセミナーなども配信されました。
事例⑤Mobility Transformation 2020
5つ目の「Mobility Transformation 2020」は、「移動の進化への挑戦」というコンセプトをもとにしたイベントです。
さまざまな業種・業界の方が集まることで関係性の構築や知識の共有が実現。
「移動の進化の先に何があるのか?」を考える、共創型のイベントとなりました。
また、COVIC-19・DX・スマートシティ・MaaSをはじめとしたさまざまなキーワードを中心に、取り組み事例を多数共有。
キーワードに関係する講義も行われています。
視聴者の数は7,700名。
多くの方と双方向にコミュニケーションが取れるセッションが実現しました。
バーチャル(オンライン)展示会のメリット
バーチャル展示会には、リアルイベントにはないメリットが数多くあります。
メリット①コストを大幅に削減できる
バーチャル展示会開催にあたり、主催者が頭を悩ませる課題の1つが、会場のレンタル費用ではないでしょうか。
費用は会場の規模や地域によって変動します。
大きな会場を用意するためには、莫大な予算が発生することも少なくありません。
それだけでなく、会場の装飾や人件費、来場者への対人接客費、飲食提供費なども発生します。
オンラインでの開催では、会場で必要となっていたレンタル費用や装飾費などは発生しません。
必要項目が減るぶん、大幅なコスト削減につながります。
また出展者側にとっては、ブース設営にかかる費用や人件費が削減できるため、準備も短縮。
効率的なイベント開催が可能になります。
メリット②時間・場所・天候に左右されない
バーチャル展示会はオンライン上で開催するため、時間の制約や場所、天候などを気にする必要がありません。
今までリアルイベントに参加する際は、丸1日時間を取られてしまうこともあったかと思います。
しかしバーチャル展示会では、まず移動に時間を取られることがありません。
物理的な会場準備が必要ないことで開催までの時間が大幅に削減され、効率的なイベント開催が可能となります。
全国どこからでも参加できるため、参加者も開催側は場所にもとらわれません。
さらには、台風や大雨などの天候や自然災害、また交通遅延などを気にする必要がないこともメリットです。
メリット③幅広い集客が実現する
先ほどお伝えした時間・場所・天候などの制約がなくなることで、幅広い集客が実現します。
リアルイベントでは離れている地域で開催されると、イベント参加が困難、登壇してほしい企業の都合があいづらいなどの悩みがありました。
バーチャル展示会はいつでもどこからでも参加でき、参加者の来場ハードルを大きく下げることができます。
つまり、バーチャル展示会は今までのように集客の幅が限定されません。
全国各地からお客さまを呼び込むことが可能となります。
また出展する企業側も、時間や場所都合によって参加を断念することが少なくなります。
リアルイベント以上に、幅広い接点を持つことにつながるでしょう。
メリット④正確なデータ収集ができる
参加者の情報管理はWeb上で完結できるため、参加者の詳しいデータを収集することができます。
ツールによっては参加者のプロフィールなどを一元管理できるため、リアルでの開催より情報管理が簡単。
情報は今後の営業やマーケティング活動など、さまざまなシーンで活かすことができます。
データの収集が基本的にオンライン上で完結するため、非常に効率的です。
バーチャル(オンライン)展示会のデメリット
バーチャル展示会のメリットを取り上げましたが、デメリットもいくつかあります。
1つずつ見ていきましょう。
デメリット①直接的なアプローチが難しい
リアルイベントは、直接的な呼びかけやチラシ配りによる宣伝など、積極的な声がけによって活気が生まれるのが特徴です。
しかしオンラインでの開催では、直接的な呼びかけやチラシ配りによる宣伝などが難しいです。
オンライン上では、こちらから働きかけるプッシュ型の営業がなかなかできません。
プル型の営業でいかに集客できるかが、企業側の課題となるでしょう。
非対面でも、自社のサービスや製品を魅力的に伝え、興味を持ってもらえるように考えることが必要です。
デメリット②一方的なコミュニケーションになりやすい
オンラインでのイベントは相手の顔が見えないことが多く、一方的なコミュニケーションになりやすいです。
参加者の顔がわかるオフラインの展示会では、その場の空気に応じて会話の内容を変える、場の雰囲気を盛り上げるなどのコミュニケーションが可能です。
対してオンライン上では相手の顔が見えないこともあるので、双方向でのコミュニケーションはなかなか難しいのが現状です。
企業側は、参加者が飽きないようなコンテンツを用意する、コミュニケーション手段を工夫しながらバーチャル展示会を開催する必要があるでしょう。
デメリット③体験を提供できない
オンライン上で完結してしまうからこそ、人とリアルに接することがあまりありません。
直接的な体験を届けることが難しくなってしまいました。
例えば、実際に商品を使用してもらう、商品の使用シーンを披露するなどです。
リアルだからこそ伝えられていた魅力が伝えられなくなってしまうのは、デメリットの1つとなるでしょう。
そのため企業は、オンラインでも魅力を伝えられるようなコンテンツを用意するなど工夫が必要になります。
バーチャル(オンライン)展示会の開催にはプラットフォームの活用がおすすめ!
バーチャル展示会にはいくつかデメリットもありますが、Withコロナ時代でのイベント開催はオンライン上が主流となることが予想されます。
費用を大幅に節約でき、時間や場所の制約がない効率的なイベント開催ができることは大きな魅力です。
バーチャル展示会の開催にあたっては、さまざまなプラットフォームがあります。
プラットフォームを利用することで、構築の時間と費用を削減可能。
限られた時間や予算で開催を検討している企業におすすめです。
バーチャル(オンライン)展示会のサービス紹介
バーチャル展示会を構築するにあたりさまざまなプラットフォームがあります。
複数あるサービスの中から、おすすめのプラットフォームを5つご紹介いたします。
①meet× meet(ミーツ)
「meet× meet(ミーツ)」は、低価格から始められるバーチャル展示会のプラットフォームです。
プランは4つ。
基本使用料が50万からと、低価格で始めることが可能です。
meet× meetは、自社のみで開催するイベントでも合同展示会でも、さまざまなシーンで使用できます。
meet× meetの大きな特徴は、出展者の顔が見えるため話しやすいこと。
事前にどんな人と話すのか分かるため、安心です。
非常にシンプルで直感的な操作ができるプラットフォームのため、初めてでも操作に迷いません。
多様なデータ収集できることも特徴。
主催企業は、来場者の基本情報からアクセス数などのデータ収集が可能です。
また出展企業は、資料ダウンロード数や商談依頼数などさまざまなデータを参考にできます。
初めてバーチャル展示会を開催する企業には、特におすすめのプラットフォームです。
②EventHub
「EventHub」は、顧客と対話できるWebセミナーやオンラインイベントのライブ配信、顧客管理が簡単にできるプラットフォームです。
来場者の管理・分析はもちろんのこと、人気のコンテンツやセッションを分析することが可能です。
またイベント前から、他の参加企業と名刺交換やミーティングを予約することもできます。
ビジネスマッチングに役立つ、さまざまな機能を備えているバーチャル展示会プラットフォームです。
③SERENDEC
「SERENDEC」は、コンパクトな機能かつ低コストでバーチャル展示会を開催できるプラットフォームです。
特徴はイチから創り上げるのではなく、コンテンツを管理するCMSカスタマイズにより構築するプラットフォームであること。
目的達成のための必要な機能のみを盛り込むため、低コストで時間をかけずにプラットフォームを構築することが可能です。
コスト面や構築に時間をかけたくない方におすすめのプラットフォームです。
④Event Terminal
「Event Terminal」は、手軽かつ簡単にバーチャル展示会を開催できるプラットフォームです。
来場者データをQRコードから読み取るだけで、手間なく正確に情報を収集できる機能と連携。
従来のように、時間や手間をかけずに来場者の顧客情報を集められます。
商談ブースでは、メールマガジン、アンケート、コミュニティ、Q&A掲示板などの機能も用意されています。
複数の決済手段も用意されているため、自社の予算や支払い方法にあわせて利用できます。
⑤ショウダンデス
「ショウダンデス」は、VR・AR・MRを活用したリアルイベントも対応可能なプラットフォームです。
展示会は例えば「完全に3D化したウォークスルー型展示会」「3Dマップ、2Dマップ、ポータルサイトに近い従来のWEBページを利用した形のバーチャル展示会」など、4つの基本タイプから選ぶことができます。
また展示会に必要な要素を最新テクノロジーで再現。
通常の来場者データの収集はもちろんのこと、VRによる展示会の疑似体験など最新テクノロジーを活用することも可能です。
最新テクノロジーを活用した展示会の開催を検討している方におすすめのプラットフォームです。
今後の展示会やイベントは、オンラインやバーチャルでの開催が広がる
今回は、バーチャル展示会の事例について解説しました。
バーチャル展示会は、すでに多くの企業が実践しており、予定を超える来場者を迎えている事例もあります。
紹介した事例は、以下の5つです。
- 東京ゲームショウ2020
- Sansan Evolution Week2020
- Smart Sensing ONLINE
- BOXIL EXPO 2020
- Mobility Transformation 2020
バーチャル展示会のメリットは、以下4つです。
- コストを大幅に削減できる
- 時間や場所、天候に左右されない
- 幅広い集客が実現する
- 正確なデータ収集ができる
人との触れあいを避けながら、全国各地から参加できるため、今後も需要は増えていくでしょう。
バーチャル展示会は、Withコロナ時代に活用していきたい方法。
今後のイベント開催は、事例を参考にしながらバーチャル展示会の導入を検討してみてください。
meet×meetについては、下記よりお気軽にお問い合わせください。