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【速報】シリコンバレーより現地レポート/SVVR2017 2日目のセッション

こんにちは。ビジュアルデザインの堀江と企画制作の後藤です。

本日もSVVR2017に関する記事になります。

 

こちらのイベントには、ご年配の方から若い女性まで、幅広い年齢層の来場者の方が講演を聞きにきています。最新技術が変えるこれからのライフスタイルや環境について学ぶべきものが多いセッションでした。ランチは別会場で用意されるのですが、円卓では様々な国の人がテクノロジーについて話しており、熱気が溢れています。本日はセッションを多く受講したので、その内容をお届けします。

 

Baobab Studiosという会社のLarry Cutler氏は元々ピクサーやドリームワークスで仕事をしていた人物で、VRではいち早く「INVASION!」という360度アニメーションを配信し、多くのダウンロードを獲得しました。

 

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彼はそのセッションにて360度アニメーションを作成した際のノウハウを共有しました。360度動画のノウハウとしては、例えばストーリーを展開するためには、見逃しをなくす必要があります。普通の映画ではカットを自在に切り替えることができるので、問題はほとんどないのですが、360度動画では周りを見渡しているうちに大切な瞬間を見逃してしまうということがあります。それを防ぐために

 

1.注目を集めるものを180度以内に制限する

2.キャラクターの視線をプレイヤーに向ける

3.プレイヤーの視線にインタラクティブに反応する(ただしインタラクティブ要素はストーリー展開には影響しない)

 

を挙げています。

 

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その他にも数えきれないほどのテクニックがあるそうで、彼はアニメーション業界での知見を活かしながら新しいチャレンジを続けています。

 

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DMMTak Fujii氏はもともとゲーム業界に身を置いていた方で、現在はDMMVRの開発に関わっています。彼はVRコンテンツの価値として、「めんどくさい」を解決することをその基準と考えています。その例としてデジタルオーディオプレイヤーやPDAが、それぞれカセットテープ、手帳を置き換えたことを挙げています。

 

VRで「めんどくさい」を解決するために作成したものとして、日本家屋を再現し、その中にバーチャルキャラクターを配したコンテンツを紹介しました。そのコンテンツの中では様々な「おもてなし」を受けることができます。VRを体験するためには現状、お金が掛かります。お金を支払ってもらうためには、置き換えのできない極上の体験を提供する必要があると彼は考えています。お金を払ってでもVRを体験してもらうためには、体験している人がどのように考え、感じるかを予想することが重要だとのことです。

 

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Matterportという会社は、建物内の360度キャプチャーと、その立体構造化、クラウド上へのアップロードの仕組みを提供しています。

 

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空間を共有しやすい場所を提供することによって、ショッピングや建築だけでなく、保険や設計、査定など、幅広い業界への展開を狙っており、すでに世界中で数多くの実績があります。

 

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また、Gear VRGoogle Cardboardなど各プラットホームにアプリも提供しており、プラットホームを選ばずコンテンツを体験することができます。

 

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主に企業向けへの利用拡大を行っているそうで、将来的にはさらにリッチなコンテンツ(ロボットがナビゲーションするなど)、ウェブ上で完結するシステム、ストーリーテリングなどを計画しているそうです。

 

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HTCChris Chinはここ数年でVRをめぐる市場が変貌、毎年数多くの方が参加し、エコシステムが拡大、変貌し続けていることに言及しました。VRのエコシステムの成長を加速するためのHTCの取り組みのひとつとして、VIVE Xを紹介しました。VIVE XHTCが設立したベンチャーキャピタルです。VRに関する技術やコンテンツを持つ企業を支援しています。また、VIVE STUDIOSHTC vive向けにコンテンツを開発しているデベロッパーの開発支援を行う仕組みです。その他にもMAKE VRという名前で、VR上でつくった立体モデルを3Dプリンターで出力する仕組みも提供しています。このようにHTCVR市場のトップランナーとして、市場拡大のために様々な取り組みを行っていることを彼は強調しました。

 

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Liesl YearsleyCognea Artificial Intelligenceの創設者、CEOです。Cognea Artificial IntelligenceIBMに買収され、現在はIBMの人工知能、Watsonの中核を担っています。彼女はAIについての講演を行いました。AIのセッションは今、注目を集めており、この日も多くの人が入っていました。

 

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彼女はガイド、コンパニオンとしてのAI活用を計画しており、会話型の人工知能を開発しています。人工知能が文脈を理解し、より人間的な会話や振る舞いをすることで、実際に生きている人と話しているような感覚を与えられるとのことです。人工知能が実際の人と話しているような感じを与えられるようになることで、孤独な人を癒し、ケアすることができるようになると彼女は考えています。

 

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彼女の作る人工知能にはディープラーニング(深層学習)の仕組みが使われています。ディープラーニングは分岐点を作成することで複雑な考えや行動をとることができるような学習システムです。

 

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彼女は将来、AIは生体センサーや神経、アンドロイドへ統合されるだろうと予想しています。

 

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以上、セッションの内容をお届けしました。

 

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