Webディレクターの波方です。B2Bサイトのリニューアルでは、必ずと言っていいほど目的を掲げてリニューアルに臨むものです。しかし、いざリニューアルが完成した後になって、失敗とは言わないまでも、満足のいかない感じになってしまう・・・。ということもあります。
それでは何をもって失敗と言っているのか、みてみましょう。失敗例は裏を返せば、成功するためのポイントにもなるかと思いますのでみなさまの参考になれば幸いです。
これらを避ければ成功に近づく!Webサイトリニューアル失敗例8選
1.デザインの方向性が途中でズレて変わってしまった
デザインは、ユーザー視点とロジックで決めるべきですよね!担当者様やデザイナーの好みを実現するものではありません。
2.進行途中で、目的軸がズレて、ターゲットが明確でなくなった
ターゲットを定めたつもりだったのに、あれもこれもやりたいという想いや、いろいろな部門から要望があがってきて、それをそのまま詰め込んでしまうと、すべての人に向けた(誰あてでもない)ものになってしまいます。
3.社内関係者に後から、使いにくいなどの文句を言われる
ラピッドプロトタイピングで、動作やページ遷移を確認したでしょうか?実際は難しい場合もありますが、可能な限りページ遷移、挙動を意識して進めましょう。
4.競合を意識しすぎた
競合を意識するあまり、自社の強みがみえなくなるのでは、本末転倒になってしまいます。
5.追加費用が掛かり過ぎた
要件が膨らみ、どんどんと追加費用が嵩み・・・。恐ろしいことになっていないでしょうか。時間と費用は有限ですので、要件定義とスコープ定義にはしっかりと時間をかけましょう。
6.リニューアルをした効果がわからない
目的とKPI、PDCAのタイミングを初期に策定しておかないと、どのタイミングで何を基準に成功とするのか、わからなくなります。また、運用の方向性も曖昧になってしまうので、ぜひ上記の3つは決めましょう。
7.コンバージョンがあがらない
課題とKPIが明確になっていたでしょうか。まずはしっかりと現状を把握し課題を見極めてからリニューアルしましょう。
8.WordPressをカスタマイズし過ぎている
表面上わかりませんし、公開時には満足いただけるかもしれません。ただ、半年後1年後に改修することになった際、改修費が高すぎる、こんなはずじゃなかった・・・なんてことになることもあります。
お客様の業態によっては、複雑なことを伝えるために、WPをかなり独自にカスタマイズすることもありますが、それによって後から改修するのが難しくなることは、予めお伝えするようにしましょう。また、可能な限り本来の使い道にあった設計をすることで、無意味なカスタマイズをしなくても済むこともあるので、設計の腕の見せどころでもありますね。
以上となります。いかがでしょうか?わたしも上記なような例は身に覚えがありますので、今ではチェックシートを持って、念仏のようにスコープ、スコープ、と唱えながらオリエンやヒアリングへ行くようにしています。
そんなことを言ってないで、成功させるためのポイントをまとめて欲しいよ!という方はこちらの記事もご覧ください。