企業のブランド力を上げる上で必要なブランディング。
その活動の一環として、オフィスブランディングをしていくことは重要です。
しかし、重要と聞いてもなぜ大切なのか、どのように着手していけばいいのか、分かりにくいと感じる方もいると思います。
そこで、この記事ではオフィスブランディングが重要な理由や期待できる効果について解説します。
オフィスをリニューアルする上で、重要なポイントにも触れるため、実際にブランディングしたい方も参考にしてみてください。
- 目次
オフィス(空間)ブランディングとは

オフィスブランディングとは、従業員が働きやすくかつ、ブランドの価値を高めるための場所にするためにリニューアルすることです。
よく間違えられる考えは、「インテリアを変えるだけでも、オフィスブランディングになる」と思われていることです。
しかし、オフィスは企業の核となる場所で、将来のビジョンを見せることにもつながります。
よって、
- ブランドをどのように高めていきたいのか
- お客様にどのようなイメージを持ってもらいたいか
目標設定を明確にして取り組む必要があります。
オフィス(空間)ブランディングが重要な3つの理由

オフィスブランディングがどのようなものか分かったところで、ここからは重要な理由を3つ紹介します。
企業にとってメリットが多いため、オフィスブランディングを検討中の場合は、参考にしてみてください。
理由1.企業文化や働き方など自社イメージを瞬時に伝えられる
オフィスブランディングが重要な理由1つ目は、自社イメージを瞬時に伝えられることです。
企業には、
- ブランドの価値観
- 文化
- 伝統
- 働き方
などブランディングで伝えるべきことがたくさんあります。
1つ1つ文章に起こすのも案としていいですが、それを読んでくれるユーザーはかなり少ないでしょう。
対して、オフィスブランディングをすれば、自社イメージをオフィスに反映させるだけで、視覚的に伝えることができます。
文章よりも的確に自社イメージを伝えられるでしょう。
理由2.社員同士の交流やアイディアの発案が盛んになる
オフィスブランディングをおこなうことで、社員同士のコミュニケーションが活発になります。
自社イメージがオフィスに反映されていることで、社員もその会社の一員であることを意識してきます。
次第に会社の見据えるビジョンも共有されるでしょう。
目標を達成するためには、どのようなアイデアがいいのか、社員同士の交流も盛んになります。
また、オフィスがリニューアルされ働きやすくなることで、社員のモチベーションも格段に上がります。
自社にとっていいアイデアが浮かびやすい環境が作れるでしょう。
理由3.企業ブランド・ストーリーまで表現し、顧客との接点を作る
オフィスブランディングが必要な理由3つ目は、企業ブランド・ストーリーを表現し、顧客との接点が作れることです。
特にオフィスの中でもエントランスは、顧客との接点を作りやすい場所です。
たとえば、30〜40代をターゲットにしたファッションブランドであれば、落ち着きと華やかさを取り入れたエントランスにします。
すると、企業の色・文化が全面に押し出され、エントランスを通じて顧客にブランドやストーリーを伝えられます。
エントランス以外にも、オフィスをどのエリアに設置するかのロケーションや、執務スペースのデザインで企業コンセプトを伝えるなどの工夫ができます。
オフィスブランディングをおこなえば、企業と顧客の間に感情的な接点を作りやすくなるのです。
コロナによるリモートワークの中でもオフィスに来る意味

新型コロナウイルス感染症の影響で、出社制限がかかったことにより、リモートワークをする企業が急激に増えています。
その中で、「あえて出社する意味」が問われているのが現状です。
コロナでも出社する意味は、リモートワークのデメリットから予想できます。
- 自分以外の仕事の進捗が分かりにくい
- コミュニケーションが取りにくい
- 仕事への切り替えがしにくい
コミュニケーションが取れない空間にいることで、社員同士の交流が乏しくなり、アイデアも浮かびにくくなります。
また、新入社員もリモートワークになったことで、分からない業務があっても先輩に聞きにくくなることも。
家での作業では、ついつい家のことが気になり、仕事以外のことをしてしまった例もあります。
仕事において、コミュニケーションはかかせません。
いいアイデア、いい仕事をするためにあえて出社することも十分にありえます。
リニューアル時にオフィス(空間)ブランディング、期待できる3つの効果

ここからは、オフィスリニューアルをしていく上で期待できる効果について紹介します。
オフィスブランディングのメリットを知りたい方は、参考にしてみてください。
効果1.企業理念とマッチする人材を確保できる
オフィスブランディングの効果1つ目は、企業理念とマッチする人材を採用できることです。
実は、オフィスブランディングは採用活動にも役立ちます。
- オフィスの立地・快適さ
- 企業のブランドを的確に表現
これらを正しく、建物のデザインやインテリアに反映させます。
すると、「こんな素敵なオフィスで働きたい!」と共感した人が、応募をしてくれる効果が期待できます。
効果2.自社イメージが統一しやすく、企業のブランド力を高められる
オフィスブランディングは、イメージが統一しやすく、企業のブランド力を高めやすい効果があります。
企業理念や経営方針、ビジョンなどをインテリア・デザインに反映させやすいことが特徴です。
そのため、社内外にブランドの価値を発信できるのです。
オフィスを訪れた社員やユーザーにどのような会社なのか発信できるスポットに生まれ変わります。
効果3.ブランド力アップによって、自社のファンを増やすことができる
オフィスブランディングによりブランド力が上がることで、ファンを増やすことができます。
「この会社の理念は素敵だ」と思ってもらえることで、そのユーザーは自社のファンになります。
ファンになったユーザーは、自社製品やサービスを購入しやすい傾向にあるため、自社の売上や収益アップが期待できます。
ファンづくりのためには、ユーザーが共感するようなイメージをオフィスに投影することが大切です。
【事例】オフィスブランディングでリニューアルに成功した企業3選

ここからは、オフィスブランディングにより効果的なブランディングができた企業にスポットをあてて紹介します。
事例1.Airbnb

民泊事業の代表格である「Airbnb」。
本社のオフィスは、Airbnbの「暮らすように旅しよう」を体現しています。
オフィスには、複数のミーティングルームが設置され、それぞれ各国の都市をイメージしたデザインになっています。
働きながら、世界中に広がるAirbnb物件を体感できるような環境です。
また、壁には実際に空間を提供しているユーザーの顔写真を設置。
ユーザーのことを考えたサービス提供をするという考えを、上手く表現しています。
世界中にいるユーザーをつなぐ、Airbnbならではのオフィスといえるでしょう。
事例2.snow peak(株式会社スノーピークビジネスソリューションズ)

大手キャンプメーカー「snow peak(株式会社スノーピークビジネスソリューションズ)」は、キャンプの空間を生かしたコンサルティングもしています。
オフィスは、自社製品を使い全面的にアピールしているのが特徴です。
自社製品を使うことで、いちユーザーとして体験できるほか、キャンプ製品特有のレイアウトの自由さをフル活用できます。
また、snow peakの使命でもある「自然を感じる体験がくれる人間性の回復」を体現。
オフィスに自社製品であるテントを設置することで、開放感と新しい体験のもと、さまざまなアイデアが日々交換されています。
事例3.Cytiva(サイティバ)

「Cytiva(サイティバ)」は、世界的なヘルスケア企業です。
サイティバの課題は以下の2つにありました。
「ニーズを満たしたオフィス作り」と「ブランドの浸透」です。
これらを満たすために空間リニューアルを実施。
リニューアル後は、社員の作業内容に合わせて利用する部屋が分かれています。
- コネクティングススペース
- ワークスペース
コネクティングスペースは、共創するためのスペースです。
従業員がリラックスし、アイデアを交換できるように変更しました。
さらに、濃いミーティングができるよう、ボックス型の空間も設けています。
ワークスペースは、従来のオフィスのイメージです。
個人の仕事に集中しやすいようシンプルな作りにしています。
また、ブランド浸透のため、エントランスのデザインも統一しました。
「デ・ブランディング」の考え方のもと、緑を基調としたサイティバらしさがあふれるデザインに変更しています。
上記のリニューアル後、社員から「働きやすくなった」との意見が多数よせられるようになりました。
さらに詳しくは「Cytiva(サイティバ)様/オフィスリニューアル」をご一読ください。
オフィスブランディングやオフィスリニューアルの3つのポイント

ここからは、オフィスブランディングやリニューアルをするときの3つのポイントを紹介します。
事例を見て、実際に自社でもオフィスブランディングをしていきたいと考えた方は、以下を参考にしてみてください。
ポイント1.企業文化に適した街に、オフィスを設置
オフィスブランディングは、街選びから考えましょう。
一見関係のないように思えますが、デザインをしていく上で、立地は非常に重要です。
なぜならば、街文化と合った場所にすることで、企業文化が明確になるからです。
例えば、40代をターゲットとした企業があるとします。
その企業が若者の多い街にオフィスを設置してしまうと、文化が合わず次第にブランド価値も下がってしまうでしょう。
ブランドイメージをユーザー・社員に共通認識させるには、街選びも重要になります。
ポイント2.エントランス空間で、訪問者にアピール
オフィスブランディングにおいて、エントランスは非常に重要です。
エントランスは、社員・来訪者すべての人が通る場所です。
そのため、通った人が同じブランドイメージを抱くようにアピールしていきましょう。
ビジネスマン向けの商品を扱う企業であれば、シックでスタイリッシュなデザインにします。
企業が持つ個性を全面に押し出した、デザインを心がけてください。
ポイント3.社員目線で使いやすいデザインのオフィス設計
オフィスブランディングをする場合は、社員目線で使いやすいオフィス設計がされているか確認しておきましょう。
オフィスのブランディングをする際に、「企業を全面に押し出したデザインにする」ことを念頭に置きすぎて、奇抜なオフィスにしてしまう例もあります。
奇抜なだけで仕事のしやすさを意識しないと、社員にとってはマイナスな結果になってしまいます。
社員が気持ちよく働けるようにすることも、オフィスブランディングにとって重要です。
見た目だけにこだわるのではなく、実際に使用して使いやすいか判断してからオフィスに入れていきましょう。
オフィスブランディングはブランド価値を高めやすい

今回は、オフィスブランディングについて紹介しました。
オフィスブランディングとは、従業員が働きやすく、ブランドの価値を高める場所にするためリニューアルすることです。
社員の交流が盛んになったり、顧客との接点が増えたりと企業にとってかなり重要なものです。
オフィスブランディングをする上での効果は以下の3つがありました。
- 企業理念とマッチする人材を確保できる
- 自社イメージが統一しやすく、企業のブランド力を高められる
- ブランド力アップによって、自社のファンを増やすことができる
自社にとってオフィスブランディングが必要か改めて考えてみましょう。
オフィスブランディングの効果についてイメージしにくい方は、事例を参考にしてみてください。
加えて、今回はオフィスブランディングを実施する際のポイントについても紹介しました。
実際に導入を進めたいと考えている方は、念頭に置きながらリニューアルを検討してみてください。
オフィス空間のブランディングについて、大伸社コミュニケーションデザインでもご相談を受け付けています。
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