2024年12月12日弊社オフィスにて「環境経営士フォローアップセミナー」が行われ、弊社所属の環境経営士をはじめ、役員らも参加させていただきしました。
環境経営士とは、日本で最も歴史のある経営コンサルタント団体の一般社団法人日本経営士会が、地球環境保全活動をする企業等へ助言・支援をする会員を「環境経営士」の称号を付与してその活動を支援している資格です。環境省等の環境人材認定講座としても指定されており、これまで約650名が修了しております。
https://www.env.go.jp/policy/post_112.html
弊社では3名が環境経営士として活動しておりますが、今回が初めてのフォローアップセミナーへの参加となりました。 講師は株式会社熊谷組 中大規模木造建築推進室室長兼サステナブル建築技術部部長の栂野 晃氏で、「環境配慮型建築への取り組み」について講義をいただいた後、熊谷組施工の中大規模木造建築H¹O(ヒューマンファーストオフィス)青山の現地見学をさせていただきました。
熊谷組は、2010年5月建設業界で初めて「エコ・ファースト企業」に認定されました。建設事業を行う企業としての社会的責任を全うし、事業を通じて起こり得る環境負荷を明確にし、可能な限り防止するなど、持続可能な社会の実現に向けた6つの取り組みを進められております。
①脱炭素社会への移行
②循環型社会への形成
③自然共生社会
➃環境配慮技術の開発
⑤地域社会への環境貢献
⑥ステークホルダーとのパートナーシップ
特に脱炭素に向けた取り組みを中心にお話を伺いました。
Scope-1、Scope-2において、自社の計測・CO2削減対策はもちろんの事、サプライチェーン排出量を減らすべく、Scope-3に対しての取組みなど、教えていただきました。
Scope-3の上流(カテゴリー1)では、建設資材製造時のCO2排出量を測定、下流(カテゴリー11)においては、建設した建物の運用に伴うCO2排出量の測定をされております。
それらの対策としては、カテゴリー1においては、脱炭素建材の開発、カテゴリー11においては省エネルギー対策に力を入れられております。特にこの運用に伴うCO2排出量というのが、カテゴリー1の約3倍ものCO2を排出するということで、緻密に真剣に取り組んでおられることを知りました。
講義を受けた後、徒歩移動にて実際の熊谷組施工の中大規模木造建築H¹O(ヒューマンファーストオフィス)青山の見学に向かいました。弊社オフィスから400mほどの距離にそのビルは建っております。
このH¹O青山は、中高層オフィスビル初の「木造ハイブリッド構造」を採用することで、環境負荷低減と快適性・生産性の向上を兼ね備えた建物となっております。
柱や梁もあえて見せることで、木の温かみを感じる内装にもなってます。
共有のラウンジスペースも木調でどこか木の香りのするような、心地よい空間となってます。
屋上テラスからは渋谷から新宿のビル群が望め、気分展開にも良さそうなスペース。ちょうど夕暮れ時で空がきれいでした。
この先進的な環境配慮型のビルを建設するにあたって、CO2を1トン削減することに対してのコストも算出しておられるそうです。また、日々新しい技術を研究しづづけるなかで、そのコストをより低減する方法を模索し続けているとの事でした。建設会社もスクラップアンドビルドではなく、サステナブルな成長のために新しい挑戦をされているという事を教えていただき大変勉強になりました。