こんにちは。デザイナーの菅原です。
段々と暑い日が多くなってきて、冷たいビールが美味いですね!お酒自体も好きなのですが、酒類メーカーの広告の中で一番好きなのが、iichiko (いいちこ)です。今日はそのiichikoのブランディングについてご紹介します。iichikoは大分県の三和酒類という会社から誕生した焼酎です。ディレクターは河北秀也さん。東京メトロの路線図や、サクマ製菓の「いちごみるく」のデザインを手がけられました。
iichikoの広告ポスター第一号が制作されてから34年、ポスターの枚数は400枚を超え、長い間統一されたイメージで広告が作られ続けています。これは、少ない予算で広告制作を続けていくために考えられたアイデアで、「良いイメージを積み重ねていって、イメージに厚みを出す」という河北さんの想いがあってのことだそう。
確かに、私も小学生の頃には既にiichikoのCMを見ていた記憶があります。それが今も変わらずに続いているというのは、すごいことですね。
iichikoでは、お酒を飲む時の感覚や、ふと漏らす言葉が画に表現されているそう。写真は全て海外で撮影し、美しい景色と共にiichikoのボトルがちょこんと写っています。
ポスターだけではなく、ボトルやCMも素敵なiichiko。駅や雑誌で目にする機会もあり、この広告を見たら、あ、iichikoだなとすぐに分かる人も多いと思います。長い時間をかけて厚みをつくり、ブレないで続けていく、を貫くiichikoの広告、格好良いですね!そんな姿勢を、私も見習っていきたいと思いました。