こんにちは。広報 吉田です。
4/17(月)に開催した「デザイン思考 × HealthTechセミナー」のレポートをお届けします。
今回のテーマは、デザインでヘルスケアビジネスを革新する
~全米最大規模HealthTechイベントHIMSS17から読み解く日本企業の取り組みポイントと、元IDEOチーフディレクターが教えるヘルスケア分野のイノベーション事例と革新ステップ~です。
当日は、医療・ヘルスケア分野に従事されている方だけではなく、様々な業種の参加者の方が集い、会場は超満員。
この分野に多くの方が注目していることを、改めて実感しました。
第一部では、mct(大伸社グループ)のエリック・フライが、2月19日-23日にフロリダで開催された全米最大規模のHealthTechイベント「HIMSS(Healthcare Information Management System Society)」のレポートを行いました。
今回は、HIMSSでのセミナーやワークショップの中から、日本市場にも有益な情報や事例をダイジェストでご紹介。エリックによると、2017年のヘルステックのキーワードは「人間中心のアプローチ」だそう。これまでは、治療を行うことでお金を受け取るという形態が主でしたが、今後は、患者さんの体験に付加価値を与えることで「価値の提供」を行うことが重要であり、そのためには、患者さんを“患者”として捉えるのではなく、“一人の人間”として捉え、人間としてどんな体験が望ましいか考えることが必要とのことでした。
つまり、「治療を行う」ということだけにフォーカスするのではなく、「治療の前後の体験」にも注目すべきということです。また、その他には医療従事者としての視点で医療やヘルスケア領域の商品やシステム・サービスを作るのではなく、「患者さん」を取り巻く人々、例えば「患者さんのご家族」なども視野に入れて検討を行うことで、患者さんの体験をより良いものにできるようです。
第二部では、元IDEOチーフディレクターである、David Tonge氏とEric Saperstein氏より、「へルスケア分野のイノベーション事例と革新ステップ」と題したレクチャーが行われました。
世界的なデザインコンサルティングファームIDEO本社での経験を経て、トング氏はロンドンにて、サパースタイン氏はボストンにて、世界のリーディングカンパニーの革新的な製品・サービス開発に長年にわたり携わってきました。両氏は数多くの製品デザイン受賞歴を持ち、mctと共同で日本企業のイノベーションプロジェクトに取り組んできました。
お二人からは、主に彼らが手がけたヘルスケアに関するプロジェクトの事例をベースにしたレクチャーがありました。近年のトレンドや、デザイン思考の取り入れ方、そして日本と海外でのプロジェクトの進め方の違いなどを学ぶことができました。
参加者の皆様からは、
「普段は見ることができない、ケーススタディを多く紹介していただき参考になった」
「日本と海外の開発プロセスの対比が非常に分かりやすかった」
「患者中心のアプローチの大切さが知れて、勉強になった」
などの感想をいただきました。
そして今回も、セミナー終了後には懇親会がありました。
講師に直接質問ができる貴重な機会です。また、参加者同士の交流の場にもなっていました。
なお、来月6月2日(金)には
「米国VR最前線レポートセミナーと最新VRデモ」
と題して、全米最大規模のVRカンファレンス(SVVR:Silicon Valley Virtual Reality)の現地レポートと、最新VRデモの体験セミナーを開催します。こちらでもヘルスケアに関連した話を行う予定です。
皆様、奮ってご参加ください。
以上、4月度のセミナーのレポートでした!