7/11(水)〜13(金)、東京ビッグサイトにて国際モダンホスピタルショウ2018が開催されました。当社のクライアント様、ケアコム様が出展するブース制作を担当させていただいており、ブースの仕上がり確認のため訪問しました。
今回、ブース壁面に施す文字に「UD新ゴ」「UD新丸ゴ」というモリサワUD書体を使用しています。普段はカタログ制作などで使用することが多いのですが、ブース壁面でもわかりやすいグラフィックを目指し、限られたスペース内でコンパクトにまとめたいところやキャッチコピーなど、文字の視認性を確保したいところで、採用しました。
モリサワUD書体は、「文字のかたちがわかりやすいこと」「読みまちがえにくいこと」「文章が読みやすいこと」をコンセプトに開発されました文字です。紙面の小さい文字だけでなく、空間にあってもわかりやすい表現ができると考えていたところ、その会場内で株式会社モリサワ様が出展しているのを偶然見つけ、すぐにお話を聞きに行きました。これも偶然ですが、モリサワブースではUD書体を訴求しており、壁面のUD書体を特殊なゴーグル(視覚障害者の見ている世界を体験できるように作られたゴーグル)で見ると、壁面の文字を見にくくなり、かなりのストレスを感じました。それでもUD書体は濁点や文字の形が見やすかったので読み間違えませんでした。
最近では、鉄道の駅名標も昔の写植書体からUD書体に変更したものが登場しています。情報の多い現代社会では、わかりやすい文字でストレスを軽減していくのもグラフィックデザイナーの役割の一つだと改めて認識しました。