営業部の西村です。
今回は先日6月16日から6月18日までパシフィコ横浜で開催されていた、日本透析医学会学術集会・総会(通称:透析学会)を視察してきました。 http://www.congre.co.jp/62jsdt/
各社の展示内容の話は他のメディアに譲るとして、今回は販促ツールにしぼった2つの事例を紹介します。
VR
透析用剤を販売されている、医薬品メーカーのブースでVRを体験することができました。ブース内に総数6つある球体状のスペースに腰かけて、約3分程度のコンテンツを視聴できました。透析用剤が体内でどのように効いていくのか、360度のVR空間で見ることができました。正直VRでしか体感できない映像であったか?と言われると多少懐疑的な印象を持ちましたが、話題性もあってか、VR視聴には列ができており、こちらの企業のブースはひっきりなしに来場者が多かった印象です。
展示会でのVR活用の効果は「(コンテンツの)訴求内容」ということ以上に、(現在では)「VR自体の新しさや話題性」という面が強いのかもしれません。ということは、ブースでのショートセミナーや動画上映よりも、お客様を集客するための装置としての機能が高いといえるのではないでしょうか。
透明型有機ELディスプレー
このディスプレーをみたのは、今回の展示会が初めてでした。薄い透明な板があり、背後が透過で見えるようになっています。写真ではわかりにくいですが、ブランドロゴが立体的に浮き出るようにみえます。ディスプレーの前にせり出したように映像がみえるので、手で触れられるような錯覚に陥りました。
おそらくは印象形成のためにこのディスプレーを採用されたと思いますが、私のように販促手法や表現方法を考えている側の人間は、「おもしろい」と気付くのでしょうが、学会に来場されていたドクターや看護師の中で、私と同じような印象を持たれたかたは少なかったのではないかと推察します。こちらのディスプレーは上記のVRとは逆に、「(コンテンツの)訴求内容」がおもしろいものであったら、透明型有機ELディスプレーの良さはもっと発揮できたのではないかと思いました。ちなみにこのメーカーは、透析患者の高リン血症を治療する薬についてPRをしています。
以上、2つの事例を紹介しました。
販促ツールは日々新しいものがでてきます。我々作り手側はツールを使うことで、目的に沿った最大の効果を得られるように、ツールを選定し、ご提案をさしあげる必要性を、展示会を通じて改めて感じました。