こんにちは。アートディレクターの田中です。
コンビニに行くと思うことがあります。
カップヌードルはクリエイティブだなと、、、。
世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」や、世界初のカップ麺「カップヌードル」を発明し、地球の食文化を革新した日清食品創業者・安藤百福氏。
今となれば、当たり前の物だけれども、よくよく考えれば、とても画期的な食のスタイルです。この世に存在しないものを作った。まさにクリエイティブ。
1日3、4時間という短い睡眠時間で丸1年間、1日の休みもなく、たった1人で研究を続けた。さまざまな試行錯誤の末に誕生した「チキンラーメン」。
その数年後に安藤百福氏が、アメリカへ視察に出かけた時のこと。スーパーの担当者たちは、「チキンラーメン」を小さく割って紙カップに入れ、お湯を注いでフォークで食べ始めました。そうか、『欧米人はハシとどんぶりで食事をしないのか』。この気づきが、容器入りインスタントラーメン「カップヌードル」を誕生させました。
安藤百福氏は何を大切に思い、発明をしていたのだろう?
コンセプトは「クリエイティブシンキング=創造的思考」。
彼のクリエイティブな発想を知ることのできる6つのキーワードがあります。
・まだ無いものを見つける
・なんでもヒントにする
・アイデアを育てる
・タテ・ヨコ・ナナメから見る
・常識にとらわれない
・あきらめない
おそらく、このクリエイティブシンキングというコンセプトは今もしっかりとカップヌードルというブランドに受け継がれているのだと思います。でなければ、カップヌードルは1971年に販売されてから46年、世界の人々から愛され続けられてはいないだろう。これもまさにクリエイティブだと思います。
ブレない軸は、商品やアイデアを育てていく上では必要不可欠なものです。
また長く愛されるためには、その時代との距離感(間合い)がとても大事だと思います。いい距離感を保つために、常に創造をし続けているはずです。
youtube CM「7 SAMURAI 篇」 120秒
そして切り口はいつも新鮮。
誕生して46年という長い月日が経っているにもかかわらず、
常に新鮮さを損なわないでいることがとても大切です。
そこが時代との距離感に繋がると思います。だから、姿はシンプルなものが良いのです。そして、商品やアイデアを育てていくと、企業としても大きな広がりがある。日清食品の企業ミュージアムである、カップヌードルミュージアム。新たな角度からのコミュニケーションの場が生まれる。とても素敵な空間。
やっぱり僕は、カップヌードルの世界観が、特に好きだな。