企画制作の高橋です。
「このコピーおかしくない?」
仕事柄、これまでに何度もこのような指摘を受けてきました。販促ツールに掲載されるコピーは、自分で推敲したものをお客様や関与メンバーにご確認いただき、その後校正スタッフのチェックを受けて最終形になっています。ですが、最近では自社で販促ツールのコピーを作っている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は販促担当者のために私が実践している方法をご紹介します。
誰からも何の指摘も受けないコピーをつくるのは至難の技ですが、できるだけ伝わるコピーをつくりたいですよね。そのためにも、私はこんな手順で「コピーの設計図」を作ることで、情報整理を行うことから始めています。
コピーの設計図を作る手順
STEP1.「どう伝えるか」の前に「伝えたいこと(結論)」を決める
STEP2.「伝えたいこと」を書き出す
STEP3.「書き出したもの」をテーマごとに括ってみる
STEP4.「伝えたいこと(結論)」がいちばん伝わる構造・流れを作る
具体的にどんなことをするのか、順を追ってご説明しますね。
STEP1「どう伝えるか」の前に「伝えたいこと(結論)」を決める
※STEP1の時の「コピーの設計図」
まずは、何を伝えるコピーを書こうとしているのか。これを明確にします。同じ話を同じタイミングで聞いていたとしても、人によって感じ方や捉え方は意外と違うもの。必要がある場合は、コピーの設計図を作る前に企画意図や伝えるテーマ、おおよその構成要素を関与者と共有するようにしておきます。
STEP2「伝えたいこと」を書き出す
※STEP2の時の「コピーの設計図」
コピーを作成するために収集した情報(取材内容や資料に記載してある情報)は、一度すべて書き出します。こんなことを言っていた、あんなことも言っていた、そういえばこういう情報ももらっていたよな…、といった原稿となりうる情報を整理するようなイメージです。
STEP3「書き出したもの」をテーマごとに括ってみる
※STEP3の時の「コピーの設計図」
書き出した要素を、今度はテーマごとに括ってみます。例えば、商品情報だったら、伝えたいメリットごとにその詳細機能を括ってみるなど。情報の種類によって、括り方はいろいろあると思いますが、伝えたいこと、その根拠などの構造がわかるように整理していきます。
STEP4「伝えたいこと」がいちばん伝わる構造・流れをつくる
※STEP4の時の「コピーの設計図」
伝えたいことを整理した後は、どの情報を使って伝えるのがベストなのかを考えます。あまり多くを語っても伝わりづらくなるので、情報がたくさんある場合はいちばんよい材料を吟味するようにします。
そして最後に「伝えたいこと(結論)」がいちばん伝わる流れを考えます。
「伝えたいこと」から先に説明するのか、読む人の関心が高いことから話すのか…。はたまた全体を説明した後、ディティールにうつるのか…。伝えたい順番は伝えたい相手や伝えたいテーマによって変わるのではと思います。これで、コピーの設計図は完成です。
ここまで整理できると、「このコピーおかしくない?」という指摘にも、なぜそうしたのかを説明することができ、どこがおかしくなってしまった原因なのかもわかりやすくなります。
皆さんはどんなかたちで「伝わるコピー」をつくっているのでしょう。日頃共有することのない情報なので、ぜひ教えてください。