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ブランディングデザインとは?
実際の成功事例や考え方も解説

「ブランディングとデザインには、どんな関わりがあるんだろう」

と考えている人は多いのではないでしょうか。

ブランディングにおいて、デザインには以下の役割があります。

  • 企業のイメージを統一する
  • 無形の財産を作る

ユーザーとのタッチポイントとなる各コンテンツにおいて、トーン&マナーを統一したイメージで伝わるようにすることがデザインの役割。

その結果、自社イメージをしっかりと固めることが可能です。

とはいえ、具体的にデザインの方向性を決める方法などは、なかなかわかりにくいかと思います。

そこで今回は、ブランディングにおけるデザインの役割や考えるべき理由、企業事例、デザイン決定までの流れを紹介します。

今回の記事を参考にしながら、ブランドをデザイン面からしっかりとマネジメントしていきましょう。

目次

    ブランディングデザインとは何か?

    ブランドはユーザーが企業の商品やサービス・社員と接したときに感じるものであり、常に変化するため、企業がコントロールすることは困難です。しかしブランディングによって企業イメージを高め続けなければ、他社との差別化や価格競争からの脱却は実現できません。

    そのため、デザインを通してトーン&マナーやメッセージを統一し、ユーザーに共通したイメージを抱いてもらう必要があります。

    とくに以下のような成果物において、デザインはより重要な要素となります。

    • ロゴ
    • 商品パッケージ
    • Webサイト
    • ブランドムービー
    • CM

    ユーザーの目に触れるさまざまなコンテンツのデザインに傾注することで、より効果的にブランドイメージを浸透させることが可能です。

    ブランディングデザインのメリット5選

    MELITを表現するイメージ

    続いて、ブランディングでデザインを意識するべき理由として、以下の5つを解説していきます。

    • 企業や商品イメージの統一
    • 競合他社との差別化
    • リピーター作り
    • 認知度向上
    • ブランドイメージの視覚化

    どれも企業イメージやブランドを向上させるには欠かすことのできない要素です。
    5つのメリットを理解することが、ブランディングデザインを成功させるための第1歩となります。

    メリット1.企業や商品のイメージを統一できる

    ブランディングでデザインを意識すると、企業や商品のイメージを統一することが可能です。
    デザインにおいてトーン&マナーなど、特定のデザインやカラーを決めたとします。
    すると、そのデザインとカラーを認識するだけで、自社を認識してもらうことが可能です。

    例えばコーポレートカラー。
    「赤」「緑」など特定の色を決めていると、その色を活用した企業ロゴを見るだけで、特定の企業や店舗だと認識されることが増えます。
    同じ業界内でも、特定のポジションを取ることが可能です。

    メリット2.競合他社との差別化になる

    しっかりと統一されたデザインは、競合他社との差別化につながります。
    同一カテゴリーやジャンルの中で、機能性が同じ商品は数多く存在します。
    ユーザーは似た商品を目にしたとき、好みのデザインを選ぶことも少なくありません。

    デザインで企業イメージを統一しておくことで、ユーザーが商品を目にしたときに「A社の商品である」と認識することが可能です。

    またデザインのクオリティが高いと、それだけで商品を購入するユーザーも多いです。
    業界内でも高値で売りやすくなり、自社の売上アップも期待できるでしょう。

    メリット3.リピーターを作りやすくなる

    ブランディングに取り組むと、自社商品のリピーターを作りやすくなります。
    ブランドに好意を持つようになると、ユーザーが自社商品を好んで使い続けることも多いです。
    商品によっては、まとめ買いをすることもあるでしょう。
    同じものを継続的に使用するぶん、積極的な販促活動は必要ありません。

    またユーザーが自発的に口コミを拡散する傾向も強く、他のユーザーの消費行動に影響を与えることもあります。
    自然と知名度もあがり、結果として新規ユーザー獲得にかかるコストや時間を削減できます。

    メリット4.認知度向上が期待できる

    Webサイトや看板、商品パッケージなど、さまざまな形でブランドのロゴやデザインを発信することで、顧客からの認知度向上が期待できます。

    認知度の向上はブランドに対する興味・関心を惹起し、商品購入やサービス利用の可能性を高めることは言うまでもありません。

    現代は大量消費社会と呼ばれ、製品もサービスもあふれかえるほどに存在しています。そのため、認知度の向上――つまり「ブランドが知られていること」は重要でありながら、非常に難しくなっています。

    顧客にとって購入や利用の1つの入口となるブランディングデザインに力を入れることは、製品やサービスを広く周知するために欠かすことのできない重要な要素だと言えるでしょう。

    メリット5.ブランドイメージを視覚化できる

    ブランドが持つコンセプトをロゴデザインやパッケージなどで表現することにより、ブランドイメージを視覚化できることもブランディングデザインの果たす重要な役割です。

    テキスト情報よりも視覚情報の方が記憶に残りやすい傾向があるため、より効率的に認知してもらうことができます。
    また、ブランドイメージに一貫性を持たせ、イメージを統一することができれば、消費者の信頼性向上も期待できます。

    ブランディングデザインを構成する4つの要素

    デザイン制作 ロゴ制作

    ブランディングデザインは主に以下の4つの要素から成り立っています。

    • ロゴデザイン
    • フォントデザイン
    • カラー
    • 写真・イラスト

    それぞれがどのように重要か、ブランディングにおいてどのような効果をもたらすのかを解説していきます。

    ロゴデザイン

    ロゴデザインは、企業やブランドを象徴するシンボルマークです。
    商品やサービスのパッケージに使用することで、ブランド認知拡大の効果が期待できます

    ロゴデザインはさまざまなサイズで使用されるので、制作の際はどんなパッケージであってもひと目でコンセプトがわかるものにする必要があります。
    また、すでに似たようなロゴを作っている企業がある場合、商標権などの侵害にも気をつけなければなりません。

    フォントデザイン

    フォントは、文字の形や大きさによってブランドのトーンや性格などを伝えることができる有効な手段です。

    例えば、厳格な印象のあるテーマであれば古典的なフォント、馴染み深さを重視したコンセプトであれば柔らかさや端正さを感じるフォントを使用するなど、伝えたい印象によって適切なフォントは大きく異なります。
    ブランドのトーンや狙いたいターゲットにあわせて最適なフォントを選ぶことができれば、より効果的にブランドの魅力を顧客へ伝えることが可能です。

    また、デザインに統一感を持たせるためには、ロゴデザインとの相性も考慮したうえでフォントを作成する必要もあります。

    カラー

    カラーは、視覚的に強い印象を与える要素の1つであり、特定のブランドを連想させたり、ブランドの認知度を高めたりする効果が期待できます。

    たとえば、紫、マゼンダ、オレンジなどを使ったグラデーションを見るとInstagramを想起する人は多いと思います。

    このように、カラーがブランドに与える影響力は大きく、とくに企業の規模が大きくなるほど欠かすことのできない要素となります。

    また、カラーには感情を引き起こす力があり、信頼や安心を与える「青」や刺激や情熱を与える「赤」など、戦略的にカラーを選定することでブランドのイメージを具体的にすることもできます。

    写真・イラスト

    写真・イラストは、ブランドのイメージを表現し、商品やサービスの特徴やコンセプト、目的などを的確に伝える役割を担います。

    写真はリアリティや臨場感を伝え、より美しく見せる点でより有効的ですが、被写体に対する先入観が印象を左右してしまう可能性があります。

    イラストは物事を抽象化した表現が可能なほか、タッチやニュアンスなどを変えられることから、写真よりも受け入れやすい表現方法であると考えられています。

    ブランディングデザインによる成功事例

    いろんなケースを紹介します

    ここではブランディングデザインによる成功事例を紹介します。

    いずれのブランドも、名前を聞けばロゴが思い浮かぶ、あるいはロゴを見れば名前がわかるほどにまで、私たちの生活に浸透しているブランドです。

    • Apple
    • Google
    • Red Bull
    • Starbucks
    • Nike
    • 今治タオル
    • SHIBUYA 109

    Apple

    Appleはロゴとブランドカラーを統一したシンプルなデザインで多くのファンから支持を得ています。
    特徴的な林檎のロゴやブランドカラーは、どんな製品であっても大きな変更をせず、Macbookはシルバー、air podsはホワイトなど、ブランドがこれまで築き上げてきたイメージを大切にしています
    もちろん、製品の高い機能性が優れていることは言うまでもありませんが、極限まで無駄を省くことで洗練されたデザインの革新性も、多くの顧客に愛される要因の1つです。

    Google

    Googleのロゴデザインには、さまざまなブランディング戦略が込められています。

    まず、ネーミングは「googol」という数の単位に由来し、膨大な数の情報を管理・提供する検索エンジンであることを示しています。
    カラーは赤と青、黄色の三原色に対し、緑を加えることで色の相環を破壊することで「ルールに囚われない」という思いを象徴し、最後の傾いた「e」は「遊び心」や「型破り」を表現しています。

    フォントにはProduct SansというGoogleが独自に開発したフォントが使用され、ブランドが誇るユニークさを存分に込めた、非常に戦略的なロゴデザインであると言えるでしょう。

    Red Bull

    Red Bullは通常のエナジードリンクのように成分などの商品の特徴を紹介するのではなく、「翼を授ける(Red Bull Gives You Wings.)」というキャッチコピーのみを打ち出すことで、一貫性のある世界観を作り上げました。

    また、ロゴにはエネルギーあふれる雄牛が使用されており、元気で猛々しいイメージを彷彿とさせています。
    スポーツやゲーム、音楽などのイベントに数多く協賛し、ターゲットを若者にしぼることでブランドイメージを確立させた成功事例です。

    Starbucks

    Starbucksのロゴはギリシャ神話に登場する「セイレーン」モチーフとなっています。
    このモチーフには、歌で道行く人々を魅了するセイレーンのように「コーヒーの香りで道行く日人々を魅了したい」というコンセプトが込められています。

    また、Starbucksはこれまでの事例とは異なり、事業内容の変更などの理由により4度ものブランドロゴ変更をしてきました。
    しかし、ロゴデザインを大きく変えるのではなく一部分だけを変更することで、認知度を担保しつつ事業内容を反映した形でブランディングを成功させてきています。

    Nike

    Nikeのロゴは古代ギリシャ神話の女神「ニケ」の翼から着想を得たものだと言われています。

    スウッシュという一本の曲線というシンプルな基本要素で構成されるロゴですが、元々は「nike」
    というテキストが入っていたり、1985年には黒ではなく赤色が採用されたりすることもありました。
    また、1995年に現在の文字がなくなり、スウッシュのみのシンプルなデザインとなっています。

    このように、ロゴを目立たせたり、シンプルにしたり、世間の知名度や時代の感性にあわせてロゴを柔軟に変化させることで、スポーツブランドに留まらないファッションブランドとしての地位を確立していきました。

    今治タオル

    今治タオルは今治産のタオルかどうかをひと目で区別できるようにするために、今治の温暖な気候と清潔な水を連想させるオリジナルロゴデザインを作成しています。
    また、すべてのタオルに今治のロゴを付与するのではなく、選ばれたタオルのみにつけることでブランドの格を引き上げました

    ロゴの赤色には「動き、インパクト」、青色には「品質に対する安全と安心」、白色には「柔らかで慈しみにあふれた愛情」などがイメージされており、今治タオルの無限の可能性を示唆するデザインとなっています。

    SHIBUYA 109

    東京都渋谷区にあるファッションビル「SHIBUYA109」は「幅広い若者たちの夢や願いを叶える場所」というコンセプトで2018年に新たなロゴが制作されました。
    若者の意見を取り入れることを重視し、新しいロゴを一般公募で募集したことも話題を呼びました。

    採用されたロゴデザインは丸みを帯びたシンプルなデザインで馴染みやすく、渋谷の街の象徴としてのイメージを時代に合わせてより強固なものにしています
    また、目を引くカラフルなグラデーションは移り変わりゆく若者の流行を発信する場所である“渋谷らしさ”を表現していると言えるでしょう。

    ブランディングデザインに取り組むときの考え方

    続いては、実際にデザインから企業イメージを統一する方法を具体的に紹介します。

    デザインを統一するために考えたいことは、以下の4つ。

    • ポジション
    • キーワード
    • ターゲット
    • コンセプト

    1つずつ見ていきましょう。

    1.ポジション

    ポジションとは、市場における自社の立ち位置です。
    他社の製品と比較したとき、自社にはどんな強みがあるのか、分析しましょう。

    自社のポジションを知っておくと、他社と異なる魅力を発掘できます。

    ポジションは、以下のような項目から考えることが可能です。

    • 価格
    • 機能
    • デザイン

    マップのような図にすると、わかりやすいです。

    2.キーワード

    次に、ブランドアイデンティティを視覚化できる、キーワードを探しましょう。

    目的は「自社の企業理念、商品・サービスのコンセプトを視覚的イメージに落とし込むため」。

    特定のキーワードを打ち出すことで、自社のイメージがより伝わりやすくなります。

    キーワード探しの方法は、以下の通りです。

    • 企業理念やコンセプトからアイデンティティに関するキーワードを出す
    • すべてのアイディアはポストイットなどに書き出し、ホワイトボードに貼る
    • ブランドイメージに近いものを3〜5個にしぼる

    ある程度キーワードを絞り込んだら、そのキーワードをもとに色やフォントなども決定します。

    キーワードを決めておくと、ロゴなどを制作するときにスタッフ間の認識を統一することが可能。
    ブランドイメージをさらに統一できます。

    3.ターゲット

    ターゲットとは、商品やサービスを利用してほしい顧客イメージです。

    例えば年齢や性別、職業などを具体的に決めることで、より響きやすい商品を考案することができるでしょう。

    ターゲットはインタビュー調査などを通して、実際の顧客から聞き出す方法がおすすめ。

    具体的な方法は記事の最後で紹介しますので、参考にしてみてください。

    4.コンセプト

    コンセプトとは、ブランディングにおける考え方です。
    主に以下の項目を言葉で具現化しましょう。

    • 誰が
    • 誰に
    • 何を
    • どのように

    上記をもとにしながら、自社のコンセプトを考えてみてください。

    ブランディングにおけるデザインのやり方

    ここまでブランディングにおいてデザインを統一する方法を解説しましたが、実行のイメージはつかみにくいかと思います。

    そこで次は、実際にブランディングにおいてデザインを統一する流れを紹介します。

    • 調査
    • ワークショップ
    • プランニング
    • ツール制作

    1つずつ見ていきましょう。

    1.調査

    まず自社の立ち位置を調査しましょう。
    調査は主に、以下の2つにわけることができます。

    【定量調査(アンケート)】

    以下の項目を尋ねることが多いです。

    • 自社と同カテゴリーの商品を選ぶポイント
    • 自社イメージ
    • 他社のイメージ
    • 自社・他社への満足度 など

    【定性調査(インタビュー)】

    ユーザーの潜在的(無意識)なイメージを把握するために、深いインタビュー調査を実施。
    例えば心象イメージ法などによって、自社イメージに近い画像を選んでもらう。
    そこから質問などをくり返して、自社のイメージが形成された過程を知る。

    上記の調査は、ユーザーの無意識のイメージなども把握することが可能です。
    調査を通して、自社のポジションなどを確認していきましょう。

    2.ワークショップ

    続いて、ワークショップを通して自社イメージを固めていきましょう。
    先ほど紹介したキーワード探しなどは、ワークショップで探していくことが多いです。

    ワークショップを通して、抽象的だったブランドイメージが、少しずつ言語化されていくでしょう。

    ワークショップでの注意点は、以下の2つ。

    • 人の意見を否定しない
    • チームやチーム外の従業員など幅広いメンバーで行う

    意見を否定すると、新たな意見が出にくくなります。
    幅広いメンバーで開催しながらも、意見を受け入れる空気感を心がけてみてください。

    3.プランニング

    調査やワークショップの情報をもとに、ブランディングのゴールと進め方を決めましょう。
    主に、「何を制作する必要があるのか」を決めることが多いです。

    このときは、ブランディングの専門会社など、プロの意見を取り入れるとスムーズです。

    相談しながら、自社の課題解決に最適なツールを見極めましょう。

    4.ツール制作

    先ほど決めたツールを実際に制作します。
    ツールは例えば、

    • カタログ
    • 動画
    • Webサイト
    • 広告ビジュアル
    • 展示会ビジュアル

    などです。

    大伸社コミュニケーションデザインでは、上記のような流れを一貫してサポートします。

    詳しくは「サービス概要」を参考にしてみてください。

    ブランディングをデザインから考えるときの注意点

    最後に、ブランディングでデザインを考えるときのポイントとして、

    • デザインマネジメントの基準
    • 基準の共有
    • わかりやすさの重要性

    の3つを解説します。

    注意点1.デザインマネジメントの基準を決める

    ブランディングにおいてデザインを決めるときは、基準をしっかりと決めましょう。

    ブランディングとは、企業らしさを決めるもの。
    企業が持つものでありながら、自分たちだけで決めることはできません。

    ユーザーが抱くイメージのため、しっかりとコントロールすることが必要です。

    イメージはデザインの基準を決めておくことで、ある程度コントロールしやすくなります。

    基準は例えば、

    • トーン&マナー
    • キーメッセージ

    などです。

    まずは上記をしっかりと考えてみてください。

    注意点2.社内外の制作スタッフで基準を共有する

    先ほど決定したデザインの基準は、関与する制作スタッフ(社内外)でしっかりと共有しておきましょう。

    デザイン基準を共有しておかないと、トーン&マナーなどがバラバラになりかねません。
    修正作業など、新たなコストと時間が発生してしまいます。

    1つのチームとして機能するように、最初に体制を整えておいてください。

    注意点3.独自性よりもわかりやすさを重視する

    デザインは独自性よりも、わかりやすさを重視しましょう。

    「デザイン」と聞くと、独創的なものをイメージするかもしれません。
    しかしオリジナリティがありすぎる、アート性が強すぎると、ユーザーにメッセージが伝わりにくいです。

    ターゲットが好むデザインなどを調査したうえで、メッセージが伝わりやすいデザインを心がけてみてください。

    弊社が手掛けたブランディングデザインの会社事例

    事例1.NTTドコモ様【ブランド開発】

    NTTドコモ様では、携帯電話の基地局のコストパフォーマンス向上につながる、「Open RAN」を海外へ輸出する事業を2021年より本格的に推進しています。
    世界最大級の無線通信業界のイベント「MWC Barcelona 2023」におけるOpen RANサービスブランドの発表に向け、ブランドメッセージ、タグライン、ネーミング、ロゴ製作も含めた一連のブランド開発を支援いたしました。

    【ワークショップ】

    プロジェクトスタートに伴い、新サービスに関わるメンバーの想いを共有するため、全メンバーを対象としたワークショップを12回実施しました。
    「サービスの価値」のようなプロジェクトの根底に関わる部分から、「社会への影響」というようなビジョンまでを共有し、チームビルディングとブランドエッセンスの抽出を行いました。

    【新ブランド名「OREX」】

    ワークショップの内容や競合分析などを踏まえながら、海外に浸透させていくために、ネーミングそのものの変更とサービスブランドとしての立ち上げを提案しました。
    ブランドとして大切にすべきキーワードをもとにブランドとしての世界観を構築し、ネーミング、ロゴ、メッセージ開発、キービジュアル、ガイドラインとサービスブランドとして基本となる要素開発を行っていきました。

    詳しくは「ブランド開発「OREX」」を参考にしてみてください。


    事例2.KLASS株式会社【CI(コーポレート・アイデンティティ)再構築】

    畳製造・壁紙施工の省力化機器、厨房機器・各種メカトロ機器を製造販売する総合FAメーカーのKLASS株式会社様。2021年から2023年にかけ、CI(コーポレート・アイデンティティ)再構築プロジェクトによる企業理念の策定から新社名への変更、それに伴うサイトのリニューアル、ブランドブックの制作等を支援いたしました。

    【ワークショップ】

    働く社員の想いも込めたものとするために、社員を対象とした全6回のワークショップを実施。自身の仕事に寄り添いつつ、企業として大切なDNAを発見する内容を盛り込み、活発な議論ができる場作りを行いました。
    また、コロナ禍での開催となったため、すべてオンラインで実施しています。

    【Mission/Belief/Value(MBV)の策定】

    ワークショップを経て、抽出したキーワードと、既存の経営理念にあった言葉を整理しながら、新たにMission/Belief/Value(MBV)を策定。社長様が経営理念の中で大切にされてきたことを残しつつも、新たに盛り込んでいくべき要素や、社員の言葉を入れ込んでいます。

    また、行動指針に関しても社員の視点と経営の視点、両者が交わる重要なエッセンスを残し、親しみやすい言葉に変換することで社内への浸透しやすさに配慮しました。

    詳しくは「コーポレートブランディング」または「コーポレートブランディング_座談会」を参考にしてみてください。

    事例3.京浜急行電鉄株式会社【ネーミング&ロゴデザイン開発】

    京浜急行電鉄株式会社(以下、京急電鉄)様は、移動サービスを提供する「移動プラットフォーム」と地域の魅力をつくる「まち創造プラットフォーム」による相互価値共創をビジネスモデルの中心に据え、沿線各エリアに“移動+住む・働く・楽しむ・学ぶ”が揃う「多極型まちづくり」に取り組まれています。

    次期総合経営計画(2023年度下期当時)を見据えて進められていた「沿線価値共創戦略」に基づいたプロジェクト「京急沿線エリアマネジメント構想」のリブランディングにあたり、ネーミング&ロゴデザイン制作の支援をさせていただきました。

    【ネーミング開発】

    まずは、プロジェクトにかける想いや将来像などを伺いながら、ネーミングに込めるべきエッセンスを抽出。複数回のセッションを重ね、「Local」「まちづくり」「共創」というキーワードを絞り込み、“日本に新しい「Local(地域)」のあり方を生み出していく”というコンセプトをネーミングに落とし込みました。

    名称の由来は「New」+「Local」。 新しいローカル(Local)のあり方を地域の方々と⼀緒になって生み出し、その地域ならではの新しい魅力を発見し、より多くの人に届けていく構想です。また、京急グループがその「新しいLocal」のあり方を、エリアマネジメントによって見出していく意思も込めているとともに、「new culture =カルチャー」を感じさせる「ニューカル」という響きは、その地域ならではの新しい文化を地域の方とともに生み出していく想いも込めています。

    【ロゴ開発】

    「newcal」の語源である「new」と「local」のイニシャル「n」「l」を模したデザインで作成しました。また、重なり合った吹き出しのデザインは、地域の方々と一緒になって「新しいローカル」のあり方を探り、生み出していくというプロジェクトの根幹を表現し、「対話を交わす・重ねる」様子を表しています。

    詳しくは「ネーミング&ロゴデザイン開発「newcal」」を参考にしてみてください。

    ブランディングにおけるデザインの役割は企業イメージの統一

    今回はブランディングにおけるデザインの役割などを紹介しました。

    ここまでをまとめると、ブランディングにおいてデザインは「企業のイメージを統一する」「無形の財産を作る」などの役割があります。

    ロゴやカタログなど成果物のデザインを統一することで、ユーザーに共通の企業イメージを抱いてもらうことが可能です。

    デザインを統一するために考えたいのは、以下の4つ。

    • ポジション
    • キーワード
    • ターゲット
    • コンセプト

    また実際にデザインを決めるやり方として、以下を紹介しました。

    • 調査
    • ワークショップ
    • プランニング
    • ツール制作

    大伸社コミュニケーションデザインは、上記の流れでブランディングなどサポートすることが可能です。

    ブランディングを検討している、自社のデザインを統一したいというご担当者様は、お気軽にお問い合わせください。

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