
今日のビジネス環境において、顧客の心をつかみ、競争優位性を築くためには、確固たるブランド戦略が不可欠です。
ブランディングコンサルとは、企業ブランドや製品・サービスなどの個別ブランドの構築を支援し、ブランド価値向上を図る専門家です。
ブランディングコンサルタントは、ブランディングを完遂させるための様々な周辺領域(マーケティング、デザイン、コミュニケーション戦略、ビジネス戦略など)の幅広い専門知識と実務体験、経験を有し、クライアントに応じた、ビジネス目標の達成をサポートします。
- 目次
ブランディングコンサルタントが支援可能なこと
1、現状把握:現状分析、課題の明確化、抽出
・ブランディングにおける課題・仮説立案
・現状理解の為のステークホルダーへの調査設計&実施
・調査結果分析から現状課題に対する解決策の設計
https://www.daishinsha-cd.jp/blog/branding-process/
2、ブランドコアの明確化と体系化、整理
・ブランドコアの明確化/整理・体系化
―自社らしさ、強みの可視化、
―パーパス、ミッション・ビジョン・バリューの明確化
―USPの明確化
https://www.daishinsha-cd.jp/solution/service-branding/
3、インナーブランディングに関する支援
・ブランドに関する社員の意識把握
・ブランディング促進のためのインナーブランディング施策の立案
・採用ブランディング戦略の立案
https://www.daishinsha-cd.jp/blog/inner-branding/
4、アウターブランディングに関する支援
・ブランド価値の普及策の立案
https://www.daishinsha-cd.jp/blog/branding-design/
5、ブランディングのPDCA支援
・ブランディングKPIの策定から結果確認・検証、対策立案
https://www.daishinsha-cd.jp/blog/branding-kgi-ksf-kpi
具体的な支援内容
1、現状把握~分析、課題の明確化・抽出に置いて重要なこと
ブランドコアを明確にする
ブランドコアは、ブランドが持つ独自の存在意義や価値観を明確化し、顧客との共感や信頼関係を築くための基盤となります。
例えば、
・自社が存在する意義や社会で果たす役割など、中長期的になりたい姿を描く
・なりたい姿に自社が行きつくためのプロセスや戦略などを構築する
・プロセスや戦略をより魅力的に理解してもらうためにブランドストーリーを策定する
・社内だけでなく顧客にも一貫したブランドイメージを共有する
・自社らしさを壊さない体験を提供する
など、ブランドコアを元に行動指針を定め徹底することで、競合との差別化を図ることができます。
〇顧客理解
コアを定める場合、現状自社を評価してくれている顧客や不満を感じている顧客の声を聴くことも重要になります。
BtoBの企業の場合、長期にわたって自社を評価してくれている顧客が何を評価してくれているのか、自分たちが強みと思っていることと、顧客が評価してくれていることが違っていたりすることも多いです。
自社らしさや強みを定義するに場合には、自社を評価してくれている顧客の評価、自社を嫌煙している顧客の声から、期待や評価ポイント、不快ポイントを得ることができます。 また自社のみの視点で強みやなりたい姿を設定してしまうと顧客の期待とのずれが発生することもあり、そこに気が付かずにブランディングを推進してしまうと、これまで自社を評価してくれたお客様の期待を裏切ってしまうことにもなります。
〇競合分析
顧客の声を聴いた後次に重要になってくることは、市場における競合ブランドを分析し、自社の強み・弱み、差別化ポイントなどを明確化することです。競合のポジショニング、ターゲット顧客、マーケティング戦略などを分析することで、競合にはできないこと、自社が得意なことの位置づけの検討をすることができます。
〇自社理解
顧客の声を聴き、競合の分析を行ったのちは、その評価を受けて自社がどうありたいか?を検討することも重要です。 顧客が現状評価している事を踏まえて、自社は今後どうなりたいのか?成長戦略や成長事業をどこに置くのか?何を捨てるのか?も含めて自社内で深く協議しましょう。
〇市場分析
顧客、競合、自社理解を経て、どうなりたいか?を設定した場合に市場の分析も忘れないように実行しましょう。これから目指すべき領域の成長性や、今はない競合の把握や、トレンドなどを踏まえて、今後目指すべき未来を検討することが重要です。 その際にSWOT分析やクロスSWOT分析を用いると整理が容易になります。
〇コアの定義
現状把握が完了した後は、コアの定義を行います。
ブランドコアを定義する場合は、顧客が望み、競合にはできない自社ができることを意識するとよいでしょう。
―コーポレートブランディングの場合
コアをパーパス・ミッション・ビジョンに体系化して整理し、自社が社会に存在する理由から果たす役割、社会に提供できる便益をストーリー化できると非常に強いコアになります。
―製品ブランディングの場合
顧客が望み、競合にはできない自社ができることが明確化でき、顧客に提供できるベネフィットとして魅力的な場合は、上記をUSPとして発信の根幹にすることもできます。
―採用ブランディングの場合
ブランドストーリーやパーパスやMVVを学生でも分かるように、また魅力が伝わるように変換して言葉にしてあげることが重要です。まだ社会に出たことがない学生にとってどのような領域でどんな社会貢献を果たす企業なのか、どのような成長を目論んでいるのか機関投資家に語る文言や物言いは理解や共感を得ないので、分かりやすく魅力的な言葉で変換し伝える工夫をしましょう。
いずれの場合でも、対象者に伝えたい価値やメッセージを明確に定義し、対象者に響くような言葉にするとともに、ビジュアルでも保管して表現することが重要となります。またここで発信した言葉やビジュアルのイメージはどの場所、どのコミュニケーションでも統一され、一貫性のあるメッセージを発信しているイメージを対象者にもってもらえるようにすることで、強固な関係を構築できます。 テレビCMでは魅力的なことを言っていても、実際に営業マンに会うと違うことを言っている、サイトでは魅力的なことを言っていても、採用に来ると全然違うなど、一貫性が無く、残念な体験を提供してしまうことが最もブランドの価値を棄損してしまうので、気を付けましょう。
〇ブランドイメージの構築について
顧客にどのように認識されたいかを明確化し、ブランド体験全体を通して一貫したイメージを構築します。 ブランドイメージは、顧客の購買意欲やロイヤルティに大きく影響を与えるため、戦略的に構築していくことが重要です。
まずは、ブランドのコアや、その策定の経緯、何を大切にしたいのかなどを社員に共有し皆が同じ方向を向けるようにすることが重要になります。
前述のとおり、社員がコアを理解していない状態で、発信を行うと、その情報を見た対象者からの問合せやコンタクトに応えることが出来ず逆に悪い体験や印象を与えてしまいます。 インナーブランディングで徹底的に自社らしさが伝わった状態で、MVVを各社員が自分事として行動までできるようになってから発信する方がリスクは少ないと思われます。
〇ブランドコミュニケーション戦略について
https://www.daishinsha-cd.jp/blog/branding-strategy/
アウターブランディングとして社外に発信する場合は、自社の取組発信が効果的に伝わるマーケティングチャネルの選定を行うことが重要になります。
昨今はBtoB企業でも積極的にテレビCMをされている会社も多いですが、多くの人に情報を届けることだけでなく、まずできることから実行していくことが重要となります。 オンライン広告やソーシャルメディア、自社HPへのブログ投下などのコンテンツマーケティングなど、様々なチャネルを組み合わせることで、より効果的にブランドメッセージを伝えることができます。
―コンテンツマーケティングの活用
ブログ記事やセミナーなど、顧客に価値ある情報を提供することで、顧客とのエンゲージメントを高め、ブランドへの理解を深めます。 有益なコンテンツは、顧客の購買プロセスを支援し、ブランドへの信頼感を高める効果があります。
―ソーシャルメディアの活用
Facebook、Twitter、Instagramなどのソーシャルメディアプラットフォームを活用し、顧客との双方向コミュニケーションを促進します。 顧客との距離を縮め、親近感を与えることで、ファンを獲得し、ブランドロイヤリティを高めることができます。 また展示会やセミナー、ワークショップなどのイベントを開催し、顧客との直接的な接点で自社らしさを体感頂けるブランド体験を提供することで ブランドへの理解を深め、共感を醸成することもできます。
〇ブランド評価の方法
ブランディング活動の効果を測定し、改善するために、ブランド認知度、ブランドイメージ、顧客満足度などの指標を設定し、定期的に評価します。 データに基づいた分析を行うことで、ブランド戦略の改善につなげることができます。
社内であれば、理解浸透の状態、自分事としての実践活動、その活動への評価など定性的な効果検証ではなく。KPIを定めて効果測定を行うことが重要となります。 社外に向けては、顧客からの評価をNPSで測定する、また顧客アンケートから自分たちが大切にすべき行動指針に沿った行動が提供できているか?をアンケートで確認しそのスコアをマネジメント項目にいれるなど、コアの推進が形骸化しないように徹底することが重要になります。
〇ブランド監視と改善
ブランド監視ツールの活用
インターネット上でのブランドに関する言及をモニタリングし、顧客の声を収集します。 評判管理ツールなどを活用することで、ネガティブな情報への早期対応が可能となり、ブランドイメージの低下を防ぐことができます。
フィードバックの収集と分析 顧客アンケートやインタビューなどを通じて、顧客からのフィードバックを収集し、分析することで、ブランド戦略の改善に活かします。 顧客の声を真摯に受け止め、改善を繰り返すことで、顧客満足度を高め、ブランドロイヤルティの向上につなげることができます。
ブランディングコンサルの選び方
これまでのご紹介の通り、ブランディングコンサルタントが行うことは多岐にわたります。 単純な費用でコンサルタントを選定するのではなく、下記ポイントを考慮して選定することが重要です。
・コンサルタントの経験と実績
豊富な経験を持つコンサルタントは、様々な課題に対する解決策を持ち合わせており、クライアントの状況に最適なアドバイスを提供できます。 特に自社の業界に精通したコンサルタントは、市場動向や競合状況を深く理解しているため、より効果的なブランディング戦略を立案できます。
・成功事例の検証
過去の成功事例は、コンサルタントの能力や実績を評価する上で重要な指標となります。 実績豊富なコンサルタントは、多くの企業のブランド構築を成功に導いてきたノウハウや経験に基づき、クライアントをサポートします。
・姿勢
ブランディングはコンサルタントだけの力でも、クライアントの力だけでもなしえることができません。互いに共創パートナーとして信頼と期待ができるか?が重要となります。 特に多いケースとしてフレームワークのみを提示して、その方法論のみで顧客に実行を促す、調査結果が何かの実行に意図的に誘導される、調査をたくさんするが資料を読むだけで精一杯になる報告が多いなど、自分たちの行うべきこと、やしたい事を理解し共創できる相手かどうかを見極めることが重要になります。
・コンサルタントとの相性
コミュニケーションスタイル
円滑なコミュニケーションは、プロジェクトを成功させるために不可欠です。 クライアントの意見に耳を傾け、丁寧に説明してくれるコンサルタントであれば、安心してプロジェクトを進めることができます。
価値観の共有
ブランド構築は、企業のビジョンや価値観を体現するものであり、コンサルタントと共通の価値観を持つことが重要となります。 企業文化やビジョンに共感できるコンサルタントであれば、長期的なパートナーシップを築き、ブランドの成長を共に目指すことができます。
コストとリターンのバランス
料金体系の理解
コンサルタントによって料金体系は異なるため、事前にしっかりと確認することが大切です。 費用対効果は大切ですが、今行ったことが効果として出てくるのに時間がかかるのもブランディングの特徴です。いろいろな関与者の協力を得ながら、自社の上位者も巻き込みながら、皆が同じ方向に向かって進んで行けるような指針を作る取組ですので相応の費用は掛かります。ただ安さやコスト重視でコンサルタントを選んでしまうと、指針としての精度が下がってしまったり、皆が同じ方向に向けない結果となったり、かけたコストが全くの無駄になってしまう恐れもありますので自社の予算に合うことが前提ではありますが、共創してくれる会社やコンサルタントを選ぶようにしましょう。