こんにちは、ビジュアルデザインの後藤です。
今回はSXSW2018にて、アクセンチュアが行っていた体験型展示『AccentureInteractive’s Innovation Hub』の模様をレポートしたいと思います。この展示は、ここ数年、デジタルテクノロジーのビジネス活用提案に積極的なアクセンチュアが、その取り組みをアピールするために、SXSW2018限定で設けた体験型施設です。
会場は普段はレストランバーになっているところで、今回、建物を丸ごと貸し切って体験型施設に変えてしまっています。元がレストランだけにとても雰囲気のあるところでした。
入口から入ってすぐのところには、マッチングシステムが展示されていました。タブレットが設置してあるので、そこに自分の写真とニックネームを登録し、「好きな休日の過ごし方は?」など、個人の趣向に関する様々なアンケートに答えていくと、自分の回答が全体のどのくらいの割合であったか、自分の回答傾向に近い回答をした人にはどんな人がいたかが表示されます。アクセンチュアが持つデータサイエンスの技術や、その活用方法をアピールする内容になっていました。
同じ1階では、マルチプレイヤー型のVRゲームも展示されていました。VR機器を装着すれば、VR内で頭と手だけのコミカルなキャラクターになることができます。モーションコントローラーを操作し、光線銃や刀、シールドなどを拾って使うことができます。4人同時に体験できるようになっており、4人で同じ空間(ステージは月面)を共有し、2つのチームに分かれて対戦をすることができるようになっていました。先ほどのマッチングシステムで見つかった、自分と好みが近い友人と遊ぶことを想定しているのでしょう。
2階のルーフテラスでは、様々なブースごとに、VRやMR、ホログラムなどのデバイス、アプリケーションなどが展示されていました。
こちらはホログラムを利用したライブ合成システムです。背景のステージや歌手はホログラム上にあらかじめ用意された映像になっており、その中央で踊っている人の映像は、装置の目の前に立っている人をリアルタイムで映し出したものになります。きちんと人の輪郭が切り抜かれているのが分かります。場所や距離にとらわれずに、体験を共有できるようにするためのソリューションになっています。
こちらは触覚再現デバイスです。グローブ型のデバイスを装着することによって、VR内で掴んだ物の感触を、疑似的に感じることができるようになっています。
今回ご紹介したもの以外にも、仮想空間でのショッピングやデザイン検討システムなど、様々なソリューションが提案されていました。
今回の展示で特に興味深かったのは、その展示の仕方です。ブースごとにソリューションが書かれており、デバイスや技術にとらわれることなく、それらの技術はあくまで問題を解決するための手段であると考えるアクセンチュアの姿勢が示されています。ここで展示されていたソリューションの中に、将来的には当たり前に使われているものがあるかもしれないですね。